朝ドラ「あんぱん」ロケ地まとめ！高知・茨城・栃木の撮影地を巡ろう

2025年前期のNHK朝ドラ「あんぱん」は、やなせたかしさんの人生をモチーフにした感動の物語です。

その撮影は、高知県・茨城県・栃木県と幅広い地域で行われており、各地の美しい自然や歴史的建造物がドラマの世界観を彩っています。

本記事では、「朝ドラ あんぱん ロケ地」のキーワードで検索している方に向けて、実際の撮影場所を紹介し、その魅力と見どころを詳しく解説します。

朝ドラ「あんぱん」の主なロケ地はどこ？高知・茨城・栃木を総まとめ！

2025年前期放送の朝ドラ「あんぱん」は、高知県・茨城県・栃木県を中心に撮影が行われています。それぞれの地域は、主人公たちの人生の節目や成長を象徴する重要なシーンの舞台となっており、ファンならぜひ訪れてみたいスポットばかりです。

高知県では、主人公・朝田のぶが生まれ育った自然豊かな風景、茨城県では戦後の学校や神社を舞台にした成長の物語、栃木県では御免与町という架空の町をレトロな鉄道風景で再現しています。

ここでは、各県ごとの代表的なロケ地について詳しくご紹介します。

高知県のロケ地：物部川と琴ヶ浜で描かれるのぶの故郷

高知県は、やなせたかし氏が育った場所でもあり、朝田のぶの故郷として劇中でも多くの時間が割かれています。香美市を流れる物部川は、のぶや嵩が幼少期を過ごした印象的なシーンで登場。物部川沿いの岬では、のぶが走るシーンや嵩が絵を描く場面など、自然の美しさがドラマを彩っています。

また、安芸郡芸西村にある琴ヶ浜は、三姉妹がかき氷を食べるシーンや、嵩と弟・千尋が砂浜で遊ぶ場面のロケ地です。どちらも高知ならではの雄大な自然が印象的です。

茨城県のロケ地：昭和の風情漂う旧校舎や田園風景が舞台

茨城県では、昭和初期の雰囲気を残す建物や町並みが多数登場します。久慈郡大子町の旧上岡小学校は、御免与尋常小学校として使用され、いじめや友情のシーンが繰り広げられました。土浦市にある旧土浦中学校本館も、女子師範学校の撮影に使用され、重厚なゴシック建築が印象を残します。

また、常総市の坂野家住宅は登場人物・田川岩男の家として登場し、のぶが謝罪に訪れるシーンなどが撮影されました。田園風景が広がる城里町桂川沿いの道では、のぶと嵩が再会・別れを繰り返す感動の場面が描かれています。

栃木県のロケ地：真岡鉄道や旧駅舎で再現された御免与町

栃木県では、御免与町という架空の町が真岡市や日光市を中心に描かれました。真岡鉄道沿いの道では、SLが走るシーンや子どもたちが線路脇を走る印象的なカットが登場。懐かしい日本の風景が広がっています。

さらに、日光市の旧東武鉄道下小代駅舎は、ドラマ内の「御免与駅」として使用され、のぶと結太郎の出会いや別れなど、感動的なシーンが撮影されました。歴史ある駅舎の佇まいが、ドラマに深みを与えています。

高知県ロケ地の見どころとアクセス情報

高知県は、朝ドラ「あんぱん」の前半の舞台として大きく取り上げられ、主人公・朝田のぶと柳井嵩の出会いや成長、家族との日常が丁寧に描かれています。

やなせたかし氏が育った香美市や芸西村を中心に、自然豊かなロケーションが数多く登場し、視聴者の心に残る名シーンを支えています。

ロケ地は市街地から少し離れた場所も多いですが、アクセスも比較的良好で、観光としても十分に楽しめるスポットとなっています。

物部川沿い：自然豊かな岬でのスケッチと再会のシーン

香美市香北町を流れる物部川（ものべがわ）は、屋村草吉が釣りをする場面や、嵩がスケッチをするシーン、のぶが走る感動的な場面などが撮影された場所です。

特に、物部川が湾曲して岬のような形になった地点では、柳井嵩が一人佇む姿や、のぶとの再会シーンが印象的に描かれました。撮影では草道や川辺にセットが施され、ロケーションの自然美が引き立てられています。

アクセスは高知市中心部から車で約1時間。県道沿いから徒歩圏内にあり、自然散策の延長として訪れるのにもぴったりです。

琴ヶ浜：のぶと姉妹の団らん、嵩と弟のふれあいの砂浜

高知県安芸郡芸西村にある琴ヶ浜（ことがはま）は、朝田三姉妹がかき氷を食べたり、柳井嵩と弟の千尋が遊ぶ場面などで登場した砂浜のロケ地です。

ドラマの中では、パンの配達を終えたのぶが息抜きに訪れたり、家族との心温まる時間を過ごす場面が描かれており、海と空の開放感がそのまま感動を演出しています。

国道55号線沿いに位置し、車でのアクセスも良好。周辺には駐車場もあり、夏場は地元の人々にも親しまれる海岸です。観光として訪れても見応え十分な、静かな絶景スポットです。

茨城県ロケ地の魅力と建築的背景

茨城県は、朝ドラ「あんぱん」の中盤に登場する重要なロケ地として知られています。特に、昭和の趣が色濃く残る木造校舎や、文化財に指定された歴史ある建築物が数多く登場し、物語の雰囲気をより一層引き立てています。

のぶや嵩が通う学校、家族との関係が描かれる住宅、そして自然豊かな田園風景まで、さまざまなシーンが県内各地で撮影されており、ドラマの世界観に深みを与えています。

旧上岡小学校：ノスタルジーあふれる教室シーンの舞台

久慈郡大子町にある旧上岡小学校は、明治時代に建てられた木造校舎で、御免与尋常小学校として劇中に登場します。のぶが嵩をいじめから救うシーンや、子どもたちが集う教室での温かなやりとりが印象的に描かれました。

この校舎は登録有形文化財にも指定されており、内装も当時のまま保存されています。ロケ地巡りとしても人気があり、週末や紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。

土浦一高・旧土浦中学校本館：重要文化財の荘厳な校舎

土浦市にある土浦第一高等学校の敷地内にある旧土浦中学校本館は、高知女子師範学校のロケ地として使用されました。ゴシック様式の重厚なデザインが特徴で、明治期の建築美がドラマの中でも存在感を放っています。

この建物は1976年に国の重要文化財に指定されており、普段は月に一度の一般公開日を設けています。ロケではのぶが教育者を目指す姿や仲間との交流がここで描かれました。

水海道風土博物館坂野家住宅：田川岩男の家として登場

常総市にある坂野家住宅は、劇中で田川岩男の家として登場します。茅葺き屋根の大きな屋敷と薬医門が特徴で、江戸時代から続く豪農の暮らしを感じさせる建物です。

のぶが岩男の母と対面する緊張のシーンや、家庭のぬくもりが伝わる場面がここで撮影され、リアルな生活感が印象を深めました。博物館として一般公開されており、歴史好きにもおすすめです。

城里町桂川沿い：のぶと嵩の再会と別れを彩る田園風景

東茨城郡城里町の桂川沿いに広がる田園風景は、のぶと嵩が別れや再会を繰り返す重要な舞台です。彼岸花が咲くあぜ道、母との別れを描いたシーンなど、感情のこもった印象的な場面が撮影されました。

ロケ地周辺は静かで穏やかな自然に囲まれており、ドラマの中で描かれた“昭和の原風景”を今でも感じることができます。アクセスには事前のバス時刻確認が必要ですが、訪れる価値のあるスポットです。

栃木県ロケ地でドラマを感じよう

栃木県は、朝ドラ「あんぱん」の中で架空の町「御免与町」の風景として登場します。レトロな鉄道風景や歴史ある駅舎が物語の中核となる場面に使用され、視聴者の郷愁を誘います。

特に真岡市や日光市を中心にした撮影では、蒸気機関車が走る情景や、古き良き駅舎が物語の重要な舞台として使用され、昭和の情景がリアルに再現されています。

実際に訪れると、ドラマの登場人物が感じた希望や別れの情景を、自身の記憶と重ねることができるような、そんな特別な体験が待っています。

真岡鉄道沿い：蒸気機関車と子供たちの思い出の道

真岡市を走る真岡鉄道沿線は、幼少期ののぶがSLと並走する名シーンなどで登場しました。自然に囲まれた線路脇の道は、まるで時が止まったかのような郷愁を感じさせます。

実際に走行しているSL「C11形蒸気機関車」は、週末を中心に観光運転も行っており、ドラマファンのみならず鉄道好きにもたまらないロケーションとなっています。

駅ごとに異なる風情を持つ真岡鉄道の沿線は、ゆったりと巡ることでドラマの世界に浸ることができます。

旧下小代駅舎：御免与駅として登場する木造駅舎

栃木県日光市にある旧東武鉄道・下小代駅舎は、架空の「御免与駅」として使用されました。木造平屋の駅舎は、昭和初期の建築様式を色濃く残しており、のぶと結太郎が改札越しに再会する感動的なシーンの舞台となりました。

この駅舎は既に営業終了しており、現在は移設保存されている状態ですが、外観のみ見学が可能です。古びた木の風合いや、改札の奥に見える大きな木々が、ドラマの情緒をそのまま残しています。

アクセスは、東武日光線・下小代駅から徒歩圏内。訪問の際は周辺住民や交通に配慮し、静かにロケ地の雰囲気を楽しむのがマナーです。

朝ドラ あんぱん ロケ地巡りを楽しむための注意点とアドバイス

朝ドラ「あんぱん」のロケ地は、自然の中や歴史的建造物、地域住民の生活に密着した場所が多く、観光地として整備されていないケースも少なくありません。

作品の世界観を感じながら巡る「ロケ地巡礼」はファンにとって感動的な体験となりますが、一方で周辺環境への配慮やマナーを守ることが必要不可欠です。

ここでは、ロケ地巡りをより楽しく、安全に行うためのポイントをご紹介します。

撮影地は観光地ではない場所も多いためマナーに注意

「あんぱん」の撮影が行われた場所の中には、民家の近くや農道、通学路など、普段は地域住民の生活道路として使われている場所も含まれています。

無断で立ち入り撮影をすることや、大声での会話、ごみの放置などは絶対に避けましょう。地元の方々の理解と協力があってこその撮影であったことを忘れず、訪れる際には感謝の気持ちを持つことが大切です。

また、撮影禁止エリアや立ち入り禁止の掲示がある場合は、指示に従いましょう。

アクセスは車推奨の場所も、事前に交通手段を確認しよう

高知・茨城・栃木のロケ地の多くは公共交通機関の便が少なく、最寄り駅からも距離があることが多いため、車での訪問が推奨されるケースが目立ちます。

ただし、狭い農道や生活道路では駐車場が整備されていない場所も多く、無断駐車はトラブルの元になります。あらかじめ市町村の観光協会や、ロケ地の公式情報を調べて、指定駐車場やアクセス方法を確認しておくのが安心です。

レンタカーを利用する場合は、カーナビに地名だけでなく、周辺施設や目印となる建物の情報も入力しておくとスムーズに移動できます。

朝ドラ あんぱん ロケ地巡りのまとめとおすすめモデルコース

朝ドラ「あんぱん」のロケ地は、高知県・茨城県・栃木県にまたがり、それぞれの地域で主人公たちの人生の転機となる場面が描かれています。

どのロケ地も美しい風景や歴史ある建築に恵まれており、ドラマの世界観にどっぷりと浸ることができる魅力的なスポットばかりです。

ここでは、ドラマファンなら一度は訪れたい代表的なロケ地を効率よく巡るためのポイントと、モデルコースのヒントをご紹介します。

高知・茨城・栃木の魅力を詰め込んだロケ地巡り

【高知県】では、香美市の物部川沿いや芸西村の琴ヶ浜での自然を感じられるシーンを巡る旅がおすすめ。やなせたかし記念館の見学とあわせて1日～1泊での行程が理想です。

【茨城県】は、旧上岡小学校（土日公開）や土浦一高の重厚な建物、水海道風土博物館など歴史的な建築をじっくり楽しめます。城里町の桂川沿いも徒歩で巡れる範囲に点在しています。

【栃木県】では、真岡鉄道のSL運行日を狙って訪れるのがおすすめ。真岡～茂木間の沿線風景と、旧下小代駅の訪問で昭和の香りに包まれた旅が楽しめます。

あんぱんの世界観を体感できるスポットを見逃さずに！

「あんぱん」は、やなせたかし氏と妻ののぶさんをモデルにした物語で、ロケ地も実在するゆかりの場所が多く使用されています。

そのため、各地の撮影場所を訪れることで、ドラマの登場人物たちが感じた空気や想いを体感できる貴重な旅になります。

ロケ地巡りは、単なる観光ではなく、作品と自分の気持ちを重ね合わせる“物語体験”としておすすめです。事前にシーンと照らし合わせながら訪問することで、より一層深く楽しむことができます。