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スポーツクライミングのルールと種目試合形式!男女の注目選手は?

9 - スポーツクライミングのルールと種目試合形式!男女の注目選手は?

こんにちは!8月もお盆休みが過ぎ、あれほど暑かった夏も少しずつ収まっていく中、食欲とスポーツの秋が本格化していきますね。

夏の高校野球もフィナーレを迎え、気は早いけど次は東京五輪といきたいところですが、その前にアジア地域のオリンピックであるアジア大会がインドネシアで8月13日から9月2日までの日程で開催されます。

会場はジャカルタとパレンパンと初の共同開催で参加国44、競技数は40と競技数では東京五輪を上回る規模で世界的にみても決して無視できない規模のスポーツイベントとなっています。

その中で今回秘かに注目されているのが東京五輪から正式種目となるスポーツクライミングです。

まだまだ日本ではスポーツクライミングはメジャー競技ではないですが、若年層に人気が浸透しつつあること、手軽にはじめれること、世界でもトップクラスの選手がいる等、これから認知度が飛躍的にアップする可能性を秘めている競技であります。

そこで今回はスポーツクライミングを読者により知って頂くために

・スポーツクライミングとは?
・スポーツクライミング種目別紹介
・スポーツクライミング日本代表

以上3項目について調べてみました。

それではご紹介しますね。

スポーツクライミングとは?

スポーツクライミングとはその名のとおり、山登りをスポーツとして極限まで進化させたものです。

すなわち選手は垂直にそびえ立つ壁をカラフルなホールドのみを頼りに己の体一つで登ります。

種目によっては安全確保の意味でロープ等の器具は装着するものの基本は素手とクライミングシューズのみで壁に挑みます。

身体能力、テクニックは勿論ですがホールドの位置によって登り方、すなわち攻略法が見所になります。

よって知力や決断力がないと勝利を手にすることができないとても奥深いスポーツであります。

スポーツクライミングは3種目あり、いずれも異なる魅力がありますので紹介します。

スポーツクライミングの種目は?

スピードクライミング

競技ルール

文字通りスピードを競う種目で高さ15m、95度に前傾した2つの壁を2人の選手がタイムを競い合います。

勝敗は『いかに速くゴールまで登りきるか』です。

高さ15m先がゴールのため、あらかじめロープを装着した上でプレイします。

ちなみにコースはあらかじめ選手に公表されるため、事前練習が可能です。

勝敗のカギは瞬発力です。フライングすれば一発で失格。

試合形式

試合形式は予選と決勝トーナメントで行われ、予選は2つの壁でそれぞれ1トライの計2回で早い方のタイムが記録になり、予選参加者の上位16人が決勝トーナメントに進出します。

決勝トーナメントは文字通り一発勝負。タイムの早い選手が勝ちあがっていきます。

優勝タイムは男子で5~6秒。女子で7~8秒。これは神業といっていいですね。

ちなみに今回のアジア大会はスピードクライミングがメインで、団体戦としてチームによるリレーが含まれています。

リードクライミング

競技ルール

リードクライミングは速さを競い合うのではなく、6分の制限時間内で『いかに高く登り切るか』が勝敗を分けます。

選手は安全確保のためにロープをクイックドロー(ロープを引っ掛ける器具)に掛けながら登り、ゴールのクイックドローにロープを掛ければ完登です。

ちなみに一発勝負で途中で落ちた場合は落ちた時点が記録となります。

試合形式

試合形式は予選、準決勝、決勝。予選では2本、準決勝と決勝では1本のコースに1回のトライのみで争います。

もしゴールした選手が複数いた場合はタイムでの決着となります。

ポルダリング

競技ルール

ポルダリングはロープを付けないフリークライミングで、スポーツクライミングの場合、4~5m程度の壁において4~8手程のコースを登っていきます。

ロープをつけないため、より手頃に楽しむことができ、日本でのスポーツクライミングといえばポルダリングを指すことが多いです。

勝敗はスピード、高さではなく、4分の制限時間内に『いくつコースを登れたか』『完登に何回トライを要したか』つまり、より少ないトライでどれだけ多くのコースを完登できた人が勝者となります。

もしコース数、トライ数が同一の場合、コースの途中に『ボーナス』というホールドが設定されており、ボーナスをより多く獲得できれば有利になる訳です。

ただし、より多くのボーナスをゲットするのは簡単ではありません。

選手は事前に練習を認められていません。つまり一発勝負。

選手自身でどうやって登るかルートを考え、トップのホールドを両手で保持すればコースクリア。ちなみに途中で落下しても再トライできます。

ポルダリングの壁には大小さまざまなホールド、指先しかかからない小さなものから、両手でも抱えきれない大きなものまであります。

しかも配置がバラバラなので次のホールドを左右手足、いかに上手く使うか、自分の能力と相談しながら制限時間内に登らなければなりません。

よって握力は勿論、体の柔軟性、思考・決断力といったアスリートの全てを駆使して挑戦する姿にファンは感動するのです。

試合形式

試合形式は予選、準決勝、決勝があり、予選では5本、準決勝と決勝では4本のコースを攻略しなければなりません。時間は予選、準決勝が各コース5分、決勝は4分となります。

リードもそうですが、ポルダリングの場合、ライバル選手のクライミングを見ることは攻略を真似するとのことで不公平感が生じることから、自分が登るまでライバル選手のクライミングは見物することはできません。

よって競技前の選手は隔離されます。ただし技開始前の数分のみ、ルートをみる時間は与えられます。

コンバインド

概要

コンバインドはこれまで述べた3種目を複合した結果で成績を決めるものです。

体操でいう『個人総合』とイメージすればよいでしょう。

それぞれの種目の順位を掛け算し、結果の小さい方が勝者となります。

つまりスポーツクライミングにおけるオールラウンダーが有利となる訳ですね。

ちなみに今回のアジア大会ではコンバインドが種目に入っていますが、東京五輪では種目別ではなく、コンバインドのみで争われます。

つまり種目別スペシャリストではなく、正にスポーツクライミングの王者を決める大会なのです。

現時点で金メダル候補をあげろといわれても正直全くわかりません。

なぜなら初回ということもさることなら、これまで種目別に競技が行われた為、3種目総合で争うといった経験が選手にはなく、勝利の行方は全く読めないからです。

ポルダリングは日本が強いと言われていますが、スピード、リードは欧州のアルプス周辺国、険しい岸壁を要するフランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、スロベニアが強いと言われています。そしてアメリカ、カナダといった北米勢も不気味な存在です。

しかしいずれにしろ日本がメダルを狙える競技ではあるのは間違いないでしょう。

スポーツクライミング日本代表

次にアジア大会にエントリーするスポーツクライミング日本代表選手を紹介します。

男子

楢﨑 智亜(ならさき ともあ)

2017 0507 - スポーツクライミングのルールと種目試合形式!男女の注目選手は?出典:https://www.mbs.jp/jounetsu/2017/05_07.shtml

日本は勿論、世界王者として世界的にも名声を得ているトップアスリートです。

小学生時代に器械体操に打ち込んでいたこともあり、持ち前の身体能力を武器にキレの良いクライミングが彼の真骨頂。

彼のクライミングは『忍者スタイル』とも称されており、蜘蛛のように壁を縦横無尽に飛び回る、正にフィジカルモンスターと呼ばれるくらい彼のクライミングは迫力があります。

2016年にクライミング世界選手権を制し、まだまだ伸びる可能性を秘めていることから東京五輪の金メダル候補として期待されています。

藤井 快(ふじい こころ)

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オールラウンダーとしては楢崎選手をも上回る日本クライミング界の第一人者といっていい選手です。

最初はリード競技が中心でしたが、ポルダリングを始めてからめきめきと力をつけ、ポルダリング日本選手権では楢崎選手を抑え2連覇を達成しました。

あとは世界でのタイトルが期待されているところですね。

ちなみに藤井選手はプロクライマーではなく、サラリーマン・クライマーであります。

関東を中心に展開しているクライミングジム『B-PUMP』に勤めており、講師や接客もこなしています。

女子

野口 啓代(のぐち あきよ)

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日本が世界に誇るポルダリング女王です。

マスコミにも多数出演しており、スポーツクライミング界では最も知名度の高い選手です。

とにかく獲得したタイトルがすごいです。

スポーツクライミングがブームになるはるか前の2005年に若干16歳で世界選手権リード3位に入賞、リード、ポルダリング部門においてジャパンカップ優勝。

ここからポルダリングで前人未到の9連覇を達成します。

海外の舞台では19歳でワールドカップを制覇してからは2015年まで4度ワールドカップ年間チャンピオンに輝く正に女王です。

彼女のクライミングは美しいの一言。

筋肉美が素晴らしく、なおかつ力強さもあることから第一人者の地位を守っているのも頷けますね。

伊藤 ふたば(いとう ふたば)

spo18040414000050 p2 - スポーツクライミングのルールと種目試合形式!男女の注目選手は?出典:https://www.iza.ne.jp/kiji/sports/photos/180404/spo18040414000050-p2.html

日本の女子第一人者、野口選手を脅かす若手の注目株でまだ16歳の超逸材です。

2017年に一気に才能が開花し、1月のポルダリングジャパンカップで野口選手を抑え、14歳で史上最年少優勝を達成

その後9月に行われたユースの世界選手権で優勝と正にノリにノッているといえますね。

勿論東京五輪候補の有力候補でもあります。

しかし伊藤選手の欠点はポルダリングに特化してしまっていること。

東京五輪ではコンバインドのみで争われるため、スピード、リードがさほど得意でない伊藤選手にとっては更なるレベルアップが期待されています。

まとめ

今回のアジア大会はスピード、スピードリレー、コンバインドの競技で争われます。

日本はポルダリングが強いのですが、残りの競技ははっきりいって未知数です。

しかしアジアレベルでは日本は抜き出た存在ですから、メダル獲得はほぼ射程圏内といえます。

あとはどんな色のメダルを取れるのか、東京五輪を占う意味でも注目したい競技ですね。